ポスト「戦後70年」とジェンダー史—地域のジェンダー実践を思考の手がかりにー
日時:2016年6月26日(日)13:00-17:00
場所;お茶の水女子大学 共通講義棟2号館1階101教室
入場無料
第1部
報告1 高雄きくえ(ひろしま女性学研究所)
「被爆70年ジェンダー・フォーラムin 広島を終えて―「ヒロシマ
という視座の可能性」は見えたのか?」
報告1 高雄きくえ(ひろしま女性学研究所)
「被爆70年ジェンダー・フォーラムin 広島を終えて―「ヒロシマ
という視座の可能性」は見えたのか?」
報告2 ヴェール ウルリケ(広島市立大学)
「国家と地域を横断する地域の女性運動:広島の「デルタ・女
の会」」
「国家と地域を横断する地域の女性運動:広島の「デルタ・女
の会」」
報告3 高橋博子(明治学院大学国際平和研究所研究員)
「ヒロシマはどこに向かうのか-抑止論にあらがう-」
「ヒロシマはどこに向かうのか-抑止論にあらがう-」
趣旨文
ジェンダー史学会の春のシンポジウムのテーマの一つは、「地域」の女性史・ジェンダー史実践の蓄積と新たな取り組みへの学びにあった。他方、東京近郊を開催校としての12月の大会シンポジウムでは近年、軍事主義や安全神話をジェンダー射程から読み解く、時宜にかなったシンポジウムが試みられてきた。ことに「戦後70年」を経て「安全」「平和」をめぐる読み替えが進行するなか、私たち自身の思考の営為や実践は、改めて「地域」を場に持つジェンダー視点から今日的世界の軍事主義を読み解くことが、重要かつ緊急性を帯びたものとなって来たと言える。
折しも2015年12月、極めて興味深いシンポジウムが広島で行われた。「被爆70年 ジェンダーフォーラムin広島」である。本フォーラムにおける「ヒロシマという視座」は、戦後の広島表象の帯びる「記憶の女性化」「平和の母性化」の持つ問題性を改めて掘り起こすとともに、閉じた「地域」としてではなく、ジェンダー視点から未来に向けた磁場を探り、「戦後」でもなく、「原爆投下」でもない、「被爆70年」という問いかけに、その問題提起が凝縮されている。
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共催:ジェンダー史学会、お茶の水女子大学ジェンダー研究所