2016年5月4日水曜日

シンポジウム ポスト「戦後70年」とジェンダー史

ジェンダー史学会シンポジウム

ポスト「戦後70年」とジェンダー史地域のジェンダー実践を思考の手がかりにー

日時:2016年6月26日(日)13:00-17:00
場所;お茶の水女子大学 共通講義棟2号館1101教室
入場無料

第1部
報告1 高雄きくえ(ひろしま女性学研究所)
 「被爆70年ジェンダー・フォーラムin 広島を終えて―「ヒロシマ
 という視座の可能性」は見えたのか?」
報告2 ヴェール ウルリケ(広島市立大学)
 「国家と地域を横断する地域の女性運動:広島の「デルタ・女
 の会」」
報告3 高橋博子(明治学院大学国際平和研究所研究員)
 「ヒロシマはどこに向かうのか-抑止論にあらがう-」



             趣旨文

ジェンダー史学会の春のシンポジウムのテーマの一つは、「地域」の女性史・ジェンダー史実践の蓄積と新たな取り組みへの学びにあった。他方、東京近郊を開催校としての12月の大会シンポジウムでは近年、軍事主義や安全神話をジェンダー射程から読み解く、時宜にかなったシンポジウムが試みられてきた。ことに「戦後70年」を経て「安全」「平和」をめぐる読み替えが進行するなか、私たち自身の思考の営為や実践は、改めて「地域」を場に持つジェンダー視点から今日的世界の軍事主義を読み解くことが、重要かつ緊急性を帯びたものとなって来たと言える。
折しも201512月、極めて興味深いシンポジウムが広島で行われた。「被爆70 ジェンダーフォーラムin広島」である。本フォーラムにおける「ヒロシマという視座」は、戦後の広島表象の帯びる「記憶の女性化」「平和の母性化」の持つ問題性を改めて掘り起こすとともに、閉じた「地域」としてではなく、ジェンダー視点から未来に向けた磁場を探り、「戦後」でもなく、「原爆投下」でもない、「被爆70年」という問いかけに、その問題提起が凝縮されている。
 
2016年初夏のジェンダー史学会のシンポジウム、「ポスト『戦後70年」とジェンダー史―地域のジェンダー実践を思考の手がかりに―」は、「被爆70 ジェンダーフォーラムin広島」全体の企画者でもあり、報告者でもあった方々を迎え、広島シンポジウムの成果を語って頂くとともに、コメンテータ側には、すでに本学会における軍事化、原発や核廃棄物等をテーマに取り上げた企画者に登壇いただく。ジェンダー視座と「地域」、「核」、「戦争」、「安全神話」「国際関係」等をつなぐ新たな試みとして、改めて「広島シンポジウム」に学ぶとともに、近年のジェンダー史学会シンポジウムの取り組みを検証して行きたい。

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問合せ先:ジェンダー史学会お茶大シンポジウム2016 ochasympo [a]gmail.com
共催:ジェンダー史学会、お茶の水女子大学ジェンダー研究所